『アルドノア・ゼロ』作品紹介|火星と地球の争いを描くスタイリッシュロボットアニメ
かつて人類は火星と地球に分かれ、相争った。
それから15年経ち、親善大使として火星の姫が地球に来訪したことで、再び歴史が動き出す。
圧倒的な力を持つ火星の騎士たちを前に、地球はどう立ち向かうのか…
これは「アルドノア」をめぐる、戦いと融和の「始まり」の物語ー。
今回はA-1 Pictures・TROYCA共同制作、『アルドノア・ゼロ』をオススメしていきます。
※本記事はネタバレを含みません。
これから見る、という方も安心してお読みいただけます◎
『アルドノア・ゼロ』のあらすじ
アポロ17号の探索によって、月面上に古代火星文明の遺産「ハイパーゲート」が発見された。
これにより、人類は本格的に火星開発の道を歩み始めることとなった。
しかし、火星に残されていた古代の超テクノロジー「アルドノア」をめぐって、それを占有するヴァース帝国と地球で長きにわたる戦争が勃発する。
戦争が一時的な休戦を迎えて15年。
地球との融和を夢見るヴァース帝国の第一王女アセイラム姫が、親善大使として地球を訪れる。
一方、日本の新芦原市に暮らす高校生の界塚伊奈帆は、同級生たちと共にアセイラム姫の歓迎パレードに訪れていた。
『アルドノア・ゼロ』の作品情報
全24話の構成
全24話構成のオリジナルアニメーション作品です。
小説やマンガが原作になっていないアニメ作品を指します。
公開・放送後に、小説化やマンガ化される場合もあります。
代表例)『君の名は。』『リコリス・リコイル』etc
本編は第1クール(1~12話)と、第2クール(13~24話)の分割2クールで放送されました。
【第1クール】
地球を舞台に火星との闘いが描かれます。
主人公である伊奈帆を中心とした人々が、突然始まった戦争に困惑しつつ、力を合わせて窮地を切り抜けるべく奔走します。
伊奈帆は正規軍人ではないどころか、まだ高校生です。
そのため搭乗できるのは学校に配備されていたオレンジ色の訓練機のみなのですが、その機体で活躍を見せていきます。
画像引用元:https://www.aldnoahzero.com/
©Olympus Knights / Aniplex・Project AZ
【第2クール】
ついに戦争の舞台は地球のみならず、宇宙へと広がります。
長期化した戦争によりそれぞれ立場や心情に変化のある登場人物たち。
火星側にも、前クール終わりの出来事により大きな変化があり、展開が大きく動き始めます。
第1クールよりもヴァース帝国側の話が多くなっている点が印象的。
貴族のしがらみやアルドノアの利権などの問題が明らかにされていきました。
画像引用元:https://www.aldnoahzero.com/
©Olympus Knights / Aniplex・Project AZ
個人的に主要キャラの一人であるスレインの覚悟と大きな成長が、第2クールの見どころです!
世界観と専門用語
あらすじでも記載した通り、この世界ではアポロ計画で火星の古代文明による遺産が発見されています。
その遺産の最たる例が「ハイパーゲート」や「アルドノア」でした。
調査団の一員であったレイレガリア博士によりヴァース帝国が立ち上げられたことで、戦争の時代が幕を開いたといえます。
ハイパーゲート
アポロ17号により1972年に発見された火星古代文明の遺産です。
月面⇔火星間の瞬間移動が可能なポータルとして機能していました。
作品内で15年前の戦争時、暴走して次元震を引き起こし、月を崩壊させました。
アルドノア
火星の古代遺跡で発見された超テクノロジーです。
これに初めて触れた(起動させた)のが、レイレガリア博士でした。
レイレガリア博士はアルドノアの正当な後継者に選ばれ、アルドノアの「起動因子」を遺伝子に獲得しました。
アルドノアを起動することができるのは、因子を持つ彼とその子孫のみ。
そのため、ヴァース帝国の王族はこの因子を権力的な背景としているようです。
ヘブンズフォール
ハイパーゲートの暴走により、月が崩壊した事件を指す言葉です。
崩壊した月の破片が降り注いだため、この名前が付けられました。
破片の落下とこれによる環境変化で、地球の人口は半減したとされています。
カタフラクト
本作で登場する人型機動兵器の名称です。
火星のカタフラクトには「アルドノア・ドライブ」と呼ばれる技術が使われています。
そのため火星騎士たちは固有の超機能を持った機体を操縦します。
「アルドノア・ドライブ」を使うことができない地球側は、かなりの苦戦を強いられています。
音楽は澤野弘之氏が担当
本作のBGMなど各種音楽は「ギルティクラウン」「終わりのセラフ」などで知られる澤野弘之氏が担当されています。
どの楽曲も作品にピッタリ合っていて、シーンの演出を最高に際立たせてくれます!
わたしのイチオシは「Keep on keeping on」という楽曲!
戦闘の時とかに流れると、「キタキター!」ってテンション上がっちゃいます!
ぜひ本編の中でご自身が気に入る一曲を探してみてください。
『アルドノア・ゼロ』を見てほしい3つの理由
美麗な3Dアニメーション
本作はいわゆるロボットバトルもの。
ロボットによる戦闘シーンは、基本3Dアニメーションで描かれています。
3Dアニメーションとだけ聞くと、アニメ好きの方でも
「グラフィック大丈夫かな…?」
「自分は合わないかも?」
と思うかもしれません。
しかし、ご安心ください!
『アルドノア・ゼロ』はメカニックデザインを含め、3Dアニメーションがとても美麗で違和感を感じさせません。
むしろ3Dだからこそできるアクロバティックな演出や戦闘シーンが魅力になっています。
人物アニメーションは普通の2Dアニメーションなので、食わず嫌いせずに一度見てみてください!
2人の主人公?壮大なストーリー展開
本作の主人公と呼ぶべきは、花江夏樹さん演じる界塚伊奈帆。
第1クール序盤からトレードマークのオレンジ色の機体を操り、大活躍します。
しかし本作にはもう1人、主人公と呼べる人物がいます。
それが火星側の少年、スレイン・トロイヤードです。
彼は実は地球人で、研究者であった父と共に火星に移住したという経緯の持ち主。
そのため、ヴァース帝国の火星騎士たちからは「薄汚い地球人が…」と蔑まれる立場にあります。
しかし、彼自身は命を救ってくれたアセイラム姫を慕っており、地球が好きな姫とも親しい間柄でした。
始まった戦争の中で「アセイラム姫殿下のために」と葛藤・成長していく姿が描かれます。
主人公である伊奈帆との対比や、ライバル関係からもう1人の主人公に見えてきます。
特にスレインが主体に描かれる第2クールにかけては、騎士となったスレインがどんどん変化するため、目が離せません。
ネタバレできないからストーリーの詳しい話ができない!
歯がゆい!!!
圧倒的な強敵を倒す!頭脳戦がアツい!
火星のカタフラクトには「アルドノア・ドライブ」が搭載されています。
その効果は絶大!
例えば、第1クール序盤に登場する機体、ニロケラスは次元バリアを装備しています。
銃弾は一切効きません。
おまけに敵の攻撃は全ての物質を切り裂けます。
チートやんけ。
その他の機体も、レーザービームや未来予知など、やりたい放題です。
そんな火星のスーパーロボットに対して、地球側はリアルロボットだけで戦わなくてはいけません。
それはもう、本当にあっけなくやられるので見ている側は心配になるほどです。
しかし、主人公伊奈帆は、火星カタフラクトの弱点を見つけ、論理的な思考と大胆な作戦で撃破していきます!
圧倒的強者を戦略で倒すのは、また別の快感があります!
現在『アルドノア・ゼロ』が見られるサブスクサービスは?
各種サブスクサービスで、『アルドノア・ゼロ』が見られる媒体をご紹介します!
- Amazon Prime Video : レンタル
- U-NEXT : 見放題
- DMM TV : 見放題
- Rakuten TV : 配信なし
- Lemino : 配信なし
- dアニメストア : 見放題
※こちらの情報は、2024年4月20日 時点での配信情報です。
配信の状況は変更になっている場合がありますので、ご注意ください。
気になった方はコチラのPVもどうぞ!
「隠れた神アニメ」と評価する方もいる『アルドノア・ゼロ』の欠点の1つが…
公式がYoutubeに公開している映像が少ない!
こちらの動画以外は、第2クールのPVくらいしか見当たらなかったです。
再生してみて気になった方は、上のサブスクサービスから本編をご視聴ください!
制作・アーティスト情報
原作:Olympus Knights
監督:あおきえい
ストーリー原案:虚淵玄(ニトロプラス)
シリーズ構成:高山カツヒコ
キャラクター原案:志村貴子
キャラクターデザイン・総作画監督:松本昌子
アニメーション制作:A-1 Pictures + TROYCA
<第1クール>
OPテーマ:Kalafina「heavenly blue」
EDテーマ:SawanoHiroyuki[nZk]:mizuki「A/Z」「aLIEz」
<第2クール>
OPテーマ:SawanoHiroyuki[nZk]:mizuki「&Z」
EDテーマ:藍井エイル「GENESIS」